花粉症に効く市販薬はたくさん販売されていて、どれが自分に合う薬なのかわかりにくいですよね。
また、以前、花粉症用の市販薬を購入して、「あまり効果が感じることができなかった」などという経験をされた方もいるでしょう。
花粉症用の市販薬によっては、飲むタイミングが重要なことがあります。
というのは、即効性はあまり期待できないけど、花粉が飛散し始める時期や、症状が出始めた早い時期に服用を開始することで、症状が出ないように維持してくれるタイプの薬があるからです。
この記事では、花粉症用の市販薬の特徴を詳しくわかりやすく解説し、厳選したおすすめを8選紹介します。
この記事を読むことで、迷わず、短時間で、自分に合う花粉症が見つかるでしょう。
花粉症の市販薬はこのような方におすすめです
なるべく病院で花粉症と診断を受けてから、花粉症の市販薬を使用するようにしましょう。
というのは、鼻水、やくしゃみ、鼻づまり、涙目などの症状があらわれても、花粉症以外の病気が考えられるので、花粉症と診断されてから購入するのが安心です。
上記をふまえた上で、市販薬は下記のような方におすすめです。
- 病院に行く時間がなく、長い待ち時間もいや
- 病院に行くほど花粉症の症状がひどくない
- 病院が苦手
- 簡単に購入できる方が便利
花粉症の市販薬の大まかな種類と特徴
花粉症用の市販薬には多種類販売されていて、選ぶのも一苦労しますよね。
しかし、下記のように特徴別に3種類に分けて分類すれば、シンプルで分かりやすいでしょう。
「第1世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬
<メリット>
- 複数の有効成分が含まれており、今あるつらい症状をすぐに止める(典型的な対症療法)
<デメリット>
- 眠気が出やすい
- 症状がひどい場合、短期間に限っての服用に向いている
「第2世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬
<メリット>
- 早期から服用を開始することで、症状があらわれない快適な状態を維持できる(どちらかと言えば対症療法と言うよりは予防的な使い方)
- 眠気が出にくい
- 服用回数が1日1回と便利な市販薬が多い
- 第2世代抗ヒスタミン成分のみで構成されているシンプルな処方
<デメリット>
- 症状があらわれない快適な状態を維持するために、早期から服用を開始したほうがよい
漢方薬
<メリット>
- 眠気が出ない
- 今ある症状を抑える
<デメリット>
- 独特な風味
自分に合った花粉症用の市販薬の選び方
下記のように症状や副作用、服用回数などによって、自分に合ったベストの花粉症用の市販薬を購入したいとこですね。
「毎年、花粉の飛散時期に花粉症があらわれるので、早めに対策をしたい」
それぞれのケースについて詳しく解説します。
早期から花粉症の対策をしておきたい|「第2世代抗ヒスタミン成分」をおすすめ
花粉が飛散し始めるなるべく早い時期や、症状の出始から飲むことで優れた効き目を発揮するのが「第2世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬です。
症状を引き起こす原因の元に近い部分でも効果を発揮して、早期に服用することで、症状があらわれない状態を維持してくれます。そのため、早めの服用が効果的なのです。
「第2世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬は成分を1種類しか含まず、余分な成分を含まないシンプルな処方です。
また、「第2世代抗ヒスタミン成分」は「第1世代抗ヒスタミン成分」に比べて眠気が出にくく、ほとんどの薬が1日1回の服用ですむのが特長です。
1週間服用して症状が改善しない場合や、効果がある場合でも2週間を超えて服用する場合は薬剤師や登録販売者に相談してください。
<第2世代抗ヒスタミン成分を含む市販薬>
今あるつらい花粉症の症状(鼻水、くしゃみ、鼻づまり、涙目など)をすぐに抑えたい|「第1世代抗ヒスタミン成分」をおすすめ
症状がひどく、すぐにで、もつらい症状をピタリと止めたい時もあります。
症状がひどいときに、短期間に限って使うようにしましょう。
この状態では、「第1世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬を選択します。
「第1世代抗ヒスタミン成分」の市販薬には、つらい症状を、すぐに抑える成分を複数含んでいるので、症状を強力に緩和します。典型的な対症療法と言えるでしょう。
すでにひどい症状が出ている状態で、「第2世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬を選択すると、「第1世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬より、効き目がいまいちな印象が残かもしれません。
「第1世代抗ヒスタミン成分」は眠気がでやすいデメリットがあり、服用回数も1日2回の市販薬が多いです。
- 「第2世代抗ヒスタミン成分は、症状が出てから服用しても意味はない?」と疑問を持たれることでしょう。
-
「第1世代抗ヒスタミン成分」配合の市販薬のような効果をすぐには実感できないこともありますが「第2世代抗ヒスタミン成分」は症状が出てからでも用法・容量したがって、花粉症のシーズンの終わりまで飲み続ければ、十分な効果が期待できます。
「第2世代抗ヒスタミン成分」は、1週間程度、用法・用量の通りにしっかり服用してから効果の判断をした方がよいしょう。1週間服用して効果が実感できない場合は医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。
「第2世代抗ヒスタミン成分」は、症状があるときだけ飲む「第1世代抗ヒスタミン成分」とは異なり、継続して服用する必要があります。しかし、効果がある場合でも2週間を超えて服用する場合は医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。
<第1世代抗ヒスタミン成分を含む市販薬>
仕事などがあるので、なるべく眠気の出にくい薬が欲しい|「第2世代抗ヒスタミン成分」か「小青竜湯」をおすすめ
忙しく、仕事中もパフォーマンスを低下させたくないような場合は、眠気が出にくい「第2世代抗ヒスタミン成分」を含む市販薬か、眠気が出ない漢方薬の「小青竜湯」を選択します。
<第2世代抗ヒスタミン成分を含む市販薬>
<漢方薬>
車を運転するので眠気が全く出ない薬が欲しい|「小青竜湯」をおすすめ
車を運転する場合などは、眠気が全く出ない漢方の「小青竜湯」がおすすめです。
<漢方薬>
なるべく、少ない服用回数で手間を省きたい|「第2世代抗ヒスタミン成分」をおすすめ
忙しい時は、1日2回や3回も服用するのは手間で、忘れてしまう場合もあり、なるべく服用回数が少ない1日1回が理想ですよね。
「第2世代抗ヒスタミン成分」は1日1回の服用でよい市販薬が多いのでおすすめです。
<1日1回服用の第2世代抗ヒスタミン成分を含む市販薬>
花粉症に効く市販薬の厳選おすすめ8選
おさらいになりますが、下記のように花粉症に効く市販薬の特性をしっかり理解して購入しましょう。
<第2世代抗ヒスタミン成分を含む市販薬>
- 花粉の飛散予定日あたりや、症状が出始めたなるべく早い時期に服用を開始することで、症状があらわれないように維持するのが好ましい
- 比較的眠気があらわれにくい
- 1日1回の服用の薬が多い
<第1世代抗ヒスタミン成分を含む市販薬>
- 今あるつらい症状をピタリと止めたい時に、短期間に限って使用する薬
- 眠気が出やすい
<漢方薬>
- 眠気はで出ません
No. | 商品名 | 商品画像 | 眠くなりにくい | 即効性 | 服用回数 | 特長 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | アレジオン20 | 〇 | △ | 1日1回 | ・1日1回の服用で便利 ・眠くなりにくい ・早めの服用で効果を発揮 | |
2 | クラリチンEX | ◎ | △ | 1日1回 | ・1日1回の服用で便利 ・非常に眠くなりにくい ・早めの服用で効果を発揮 | |
3 | ストナリニZジェル | 〇 | △ | 1日1回 | ・1日1回の服用で便利 ・眠くなりにくい ・早めの服用で効果を発揮 | |
4 | アレグラFX | ◎ | △ | 1日2回 | ・非常に眠くなりにくい ・早めの服用で効果を発揮 | |
5 | ベンザ鼻炎薬α | × | ◎ | 1日2回 | ・今あるつらい症状がピタッとすぐに止まる | |
6 | パブロン鼻炎カプセルSα | × | ◎ | 1日2回 | ・今あるつらい症状がピタッとすぐに止まる | |
7 | 新コンタック600プラス | × | ◎ | 1日2回 | ・今あるつらい症状がピタッとすぐに止まる | |
8 | 「クラシエ」漢方小青竜湯エキス顆粒SⅡ | ◎ | 〇 | 1日2回 | ・眠気がまったく出ません ・鼻水がピタリと止まる |
1:アレジオン20
分類 | 第2世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | エピナスチン塩酸塩 |
用法 | 1日1回(就寝前) |
すでにあらわれたつらい症状をすぐに止める用途には適していません。
まだ症状が軽い、出始めのタイミングから飲み始めることで、症状があらわれないよう快適に過ごせるように維持する薬です。どちらかと言えば、対症療法というより予防に近いような使い方ですね。
<服用のタイミング>
- 花粉症の症状が出始めたら軽いうちに早めに服用を開始することで、花粉症の症状があらわれない快適な状態を維持するのが好ましい
<メリット>
- 比較的眠気がでにくく、仕事などのパフォーマンスが低下しにくい
- 1日1回の服用なので、手間がかからない
- 有効成分が第2世代抗ヒスタミン成分が1種類のみのシンプルな処方
<デメリット>
- 今あるつらい花粉症の症状をすぐに止める用途にはあまり適していない
- 早めに服用を開始しておく必要がある
2:クラリチンEX
分類 | 第2世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | ロラタジン |
用法 | 1日1回(食後) |
「クラリチンEX」は「第2世代抗ヒスタミン成分」を配合した市販薬のなかでも特に、眠気が出にくく、「集中力、判断力、作業能率の低下」などを起こしにくい特長があるので、眠気が気になる方や、服用中も仕事の能率を維持したい方などにおすすめです。
すでにあらわれたつらい症状をすぐに止める用途には適していません。
まだ症状が軽い、出始めのタイミングから飲み始めることで、症状があらわれないよう快適に過ごせるように維持する薬です。どちらかと言えば、対症療法というより予防に近いような使い方ですね。
<服用のタイミング>
- 花粉症の症状が出始めたら軽いうちに早めに服用を開始することで、花粉症の症状があらわれない快適な状態を維持するのが好ましい
<メリット>
- 比較的眠気がでにくく、仕事などのパフォーマンスが低下しにくい
- 1日1回の服用なので、手間がかからない
- 有効成分が第2世代抗ヒスタミン成分が1種類のみのシンプルな処方
<デメリット>
- 今あるつらい花粉症の症状をすぐに止める用途にはあまり適していない
- 早めに服用を開始しておく必要がある
3:ストナリニZジェル
分類 | 第2世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | セチリジン塩酸塩 |
用法 | 1日1回(就寝前) |
すでにあらわれたつらい症状をすぐに止める用途には適していません。
まだ症状が軽い、出始めのタイミングから飲み始めることで、症状があらわれないよう快適に過ごせるように維持する薬です。どちらかと言えば、対症療法というより予防に近いような使い方ですね。
<服用のタイミング>
- 花粉症の症状が出始めたら軽いうちに早めに服用を開始することで、花粉症の症状があらわれない快適な状態を維持するのが好ましい
<メリット>
- 比較的眠気がでにくく、仕事などのパフォーマンスが低下しにくい
- 1日1回の服用なので、手間がかからない
- 有効成分が第2世代抗ヒスタミン成分が1種類のみのシンプルな処方
<デメリット>
- 今あるつらい花粉症の症状をすぐに止める用途にはあまり適していない
- 早めに服用を開始しておく必要がある
4:アレグラFX
分類 | 第2世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | フェキソフェナジン塩酸塩 |
用法 | 1日2回(朝・夕) |
「アレグラFX」は「第2世代抗ヒスタミン成分」を配合した市販薬のなかでも特に、眠気が出にくく、「集中力、判断力、作業能率の低下」などを起こしにくい特長があるので、眠気が気になる方や、服用中も仕事の能率を維持したい方などにおすすめです。
すでにあらわれたつらい症状をすぐに止める用途には適していません。
まだ症状が軽い、出始めのタイミングから飲み始めることで、症状があらわれないよう快適に過ごせるように維持する薬です。どちらかと言えば、対症療法というより予防に近いような使い方ですね。
<服用のタイミング>
- 花粉の飛散予定日あたり、花粉症の症状が出始めたら軽いうちに早めに服用を開始することで、花粉症の症状があらわれない快適な状態を維持するのが好ましい
<メリット>
- 眠気がでにくく、仕事などのパフォーマンスが低下しにくい
- 有効成分が第2世代抗ヒスタミン成分が1種類のみのシンプルな処方
<デメリット>
- 今あるつらい花粉症の症状をすぐに止める用途にはあまり適していない
- 早めに服用を開始しておく必要がある
5:ベンザ鼻炎薬α
分類 | 第1世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | プソイドエフェドリン塩酸塩 d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(第1世代抗ヒスタミン成分) トラネキサム酸 ベラドンナ総アルカロイド 無水カフェイン |
用法 | 1日2回(朝・夕) |
第1世代抗ヒスタミン成分と鼻水や鼻づまり、くしゃみ、涙目、炎症などを抑える複数の成分が配合されています。すでにひどい症状が出てしまった時に、つらい症状をピタッと止める典型的な対症療法の薬です。
炎症を抑える成分も入っているので、腫れなども緩和して快適に過ごせるようになります。
症状がひどい時に短期間に限って使用します。
<服用のタイミング>
- 症状がひどい時、どうしてもすぐに症状を止める必要がある時に服用します。
<メリット>
- 今あるつらい症状がピタッとすぐに止まる
<デメリット>
- 眠気が出やすい
- 長期の服用には適さない
- 1日2回服用なので、面倒くさい
6:パブロン鼻炎カプセルSα
分類 | 第1世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | プソイドエフェドリン塩酸塩 マレイン酸カルビノキサミン(第1世代抗ヒスタミン成分) ベラドンナ総アルカロイド 無水カフェイン |
用法 | 1日2回(12時間ごと) |
第1世代抗ヒスタミン成分と鼻水や鼻づまり、くしゃみ、涙目などを抑える複数の成分が配合されています。すでにひどい症状が出てしまった時に、つらい症状をピタッと止める典型的な対症療法の薬です。
症状がひどい時に短期間に限って使用します。
<服用のタイミング>
- 症状がひどい時、どうしてもすぐに症状を止める必要がある時に服用します。
<メリット>
- 今あるつらい症状がピタッとすぐに止まる
<デメリット>
- 眠気が出やすい
- 長期の服用には適さない
- 1日2回服用なので、面倒くさい
7:新コンタック600プラス
分類 | 第1世代抗ヒスタミン成分 |
有効成分 | プソイドエフェドリン塩酸塩 クロルフェニラミンマレイン酸塩(第1世代抗ヒスタミン成分) ベラドンナ総アルカロイド 無水カフェイン |
用法 | 1日2回(朝・夕) |
第1世代抗ヒスタミン成分と鼻水や鼻づまり、くしゃみ、涙目などを抑える複数の成分が配合されています。すでにひどい症状が出てしまった時に、つらい症状をピタッと止める典型的な対症療法の薬です。
症状がひどい時に短期間に限って使用します。
<服用のタイミング>
- 症状がひどい時、どうしてもすぐに症状を止める必要がある時に服用します。
<メリット>
- 今あるつらい症状がピタッとすぐに止まる
<デメリット>
- 眠気が出やすい
- 長期の服用には適さない
- 1日2回服用なので、面倒くさい
8:「クラシエ」漢方小青竜湯エキス顆粒SⅡ
分類 | 漢方薬 |
有効成分 | マオウ シャクヤク カンキョウ カンゾウ ケイヒ サイシン ゴミシ ハンゲ |
用法 | 1日2回(食前又は食間) |
眠くなる成分が入っていないので眠気はでません。そのため、車の運転をする方や仕事などでパフォーマンスを維持したい方におすすめです。
「「クラシエ」漢方小青竜湯エキス顆粒SⅡ」は有効成分の生薬が、体内の水分を調節することで、鼻水を抑えて鼻炎、花粉症によく効きます。
花粉症の症状に特徴的な、大量に出てくる透明で水のようにサラサラした鼻水をピタリと止めてくれます。
<服用のタイミング>
- 花粉症の症状が出たときに服用します。
<メリット>
- 今あるつらい症状を緩和します
- 眠気がでません
- 漢方薬は一般的に、1日3回の服用の場合が多いですが、「「クラシエ」漢方小青竜湯エキス顆粒SⅡ」は1日2回なので便利です。
<デメリット>
- 漢方薬独特の風味がある
花粉症に効く市販薬の解説と厳選おすすめ8選のまとめ
花粉症の市販薬の特徴をしっかり理解して有効に利用しましょう。
最後に特徴をおさらいしておきましょう。
「第1世代抗ヒスタミン成分」配合の市販薬
- 今あるつらい症状をすぐに緩和する、典型的な対症療法の薬
- 「第1世代抗ヒスタミン成分」以外にも複数の有効成分が含まれている
- 眠気が出やすい
「第2世代抗ヒスタミン成分」配合の市販薬
- 予防的な使い方の薬
- 「第2世代抗ヒスタミン成分」のみが含まれるシンプルな処方
- 1日1回の服用の便利な薬が多い
- 眠気が出にくい
漢方薬
- 今ある症状を緩和する薬
- 眠気が出ない
皆様の症状や用途に合った花粉症用の市販薬が見つかるとよいですね。
この記事が参考になれば幸いです。
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